オウンドメディアの作り方(立ち上げ手順)と成果の出る4つの運用ポイントをかんたん解説

オウンドメディアの立ち上げ方

オウンドメディアとは?

オウンドメディアとは、自社ウェブサイトやブログ、パンフレット、広報誌など企業がユーザーへ発信する媒体の総称です。その中でも、「企業が所有しているWebメディア」のことが多いです。

オウンドメディアの目的

オウンドメディアサイトは、主に見たユーザーに対して企業の商品・サービスに込めた「思い」「こだわり」「情熱」を伝え、ファンになってもらうことです。こうしたオウンドメディアは、以下のような目的と繋がります。

・見込み客の新規獲得
・社風に合った人材の採用
・検索結果の上位表示(SEO)

オウンドメディアの立ち上げから運用までの手順

オウンドメディアの作り方(立ち上げ手順)

①オウンドメディアの立ち上げ(準備)

1.オウンドメディアの立ち上げ目的を設定する

オウンドメディアを立ち上げる目的や目標は最初に決めておくようにしましょう。目的を決めずに運営をすると、方向性が定まらず成果を出すことが難しくなります。

オウンドメディアを立ち上げる目的は、抱えている課題や弱点を改善することです。そのため、まずは課題や弱点を正確に知る必要があります。オウンドメディアはさまざまな目的に対して、運営や対策方法が異なります。なので目的を明確にしなければ、効果的な施策や具体的な計画ができません。オウンドメディアを成功させるには、明確な目的の設定が大切です。

2.オウンドメディアのコンセプト・ターゲット(ペルソナ)を設定する

オウンドメディアのコンセプト決めも、準備段階で大切です。コンセプトの決定で役立つのがカスタマージャーニーで、企業が考える成果(商品の購入、お問い合わせなどのアクション)に至るまでの ユーザーの「行動」「思考」「感情」のプロセスを意味します。

ユーザーの行動プロセスは主に、

1.認知(身の悩みや課題を自覚)
2.情報収集(SNSや口コミサイトなど)
3.比較検討(購入する商品や使うサービスを決定)
4.成約(購入)

各プロセスでの「行動」「思考」「感情」しっかりと設定することが大切です。

また、オウンドメディアでのペルソナは、サイトを訪問する人です。ターゲットとなる人物について関係者の間で共通のイメージを持ち、リアルなユーザー視点を掴むためにも、ペルソナの設定は重要です。設定する項目の例は次の通りです。

・年齢
・性別
・職業
・肩書き
・家族構成
・趣味
・ライフスタイル
・学歴など

ペルソナ設定を考える際には、思い込みやイメージはなくす、必要のない要素は排除するなどの点に注意しましょう。また、ペルソナ像は一度設定して終わりではなく、顧客となるユーザーの動向や市場に合わせて変化させる必要があります。

3.オウンドメディアを自社運用するのか外注するのか選ぶ

オウンドメディアを継続して運用していくためには知識はもちろん、記事を書いていくための十分なリソースも必要となってきます。自社のスタッフに運用してもらうのか、スタッフには本業に専念してもらい、メディアの運用は外部に依頼するのか判断が必要となってきます。

自社運用が向いている会社
運用コストを削減したい
リソースが十分にある
運用できる知識・スキルや環境がある
外注がオススメの会社
ある程度の運用コストがかかっても良い
リソースが足りない
クオリティが高いメディアを作りたい

ちなみに、全部外注だけではなく一部だけ外注するということもできます。サイト制作だけや、特定の分野の記事制作のみの外注も可能です。自社の予算やリソース、環境などに合わせて選んでいくことが大切です。

②オウンドメディアの立ち上げ(サイト制作)

1.オウンドメディアの制作方法を選ぶ

社内開発
Webサイト制作スキルがあるスタッフがいる場合は社内開発も可能ですし、まずは無料ブログ等で作成し、初期費用を抑えて始めることも可能です。

メリット:コストが抑えられる
デメリット:人的リソースが大きい、クオリティは社内のスキルによる

外注して開発
制作スキルがないけど、質の高いサイトで検索エンジンからの流入数を増やしたい。そしてコストをかけられる場合は外注をおすすめします。

メリット:クオリティが高いサイトを作れる、人的リソースが最小限
デメリット:コストが高い

一般的に外注するとサイト構築の初期費用(例:WordPressのオリジナルデザイン設置で30〜100万程度)。さらに、サイト運用まで依頼すると、記事単価が数万円追加、分析費が月数万円追加、というようにコストが上乗せされていきます。(ちなみにテコハブではサイト制作、運用を安値でご対応できますのでお気軽にご相談ください。)

2.必要な機能を選ぶ

オウンドメディアの目的によって搭載するべき機能が変わってきます。

必要な機能のは主に、

問い合わせフォーム
決済機能
ログイン機能
サイト内検索機能
お気に入り機能など

目的によっては、他の機能が必要となる場合もあるでしょう。サイト制作に入った後や完成後の機能追加もできますが、時間や費用のロスなどが発生します。制作を進めてから必要性に気づく機能もありますが、できるだけ最初の段階で必要な機能を整理しておきましょう。

③オウンドメディアの立ち上げ(記事作成)

1.キーワード選定

コンテンツ制作の最初の作業は、対策キーワードの選定・決定です。
ツールをうまく活用し、対策キーワードの選定・決定をしていくことで、コンテンツを効率良く制作し、SEO戦略を進めるのが目的です。

2.検索意図を考える

単にキーワードを決定しただけではなく、検索意図(ユーザーがそのキーワードで検索する理由)を考えます。検索意図を考えることは、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作り、満足度を高めるために必要です。

3.記事構成を考える

いきなり執筆を始めるのではなく、まず構成を作成することで、テーマのズレがなくなり、一貫性が生まれ、ユーザーの検索意図を満たせる記事を書くことができます。

記事は主に、「リード部分」「本文」「まとめ部分」で構成されています。リード部分とは本文が始まる前の文、本文はメインの情報提供の部分、まとめ部分は全体の締めや大切な部分を繰り返し伝えるクロージングの部分です。

4.ライティングを行う

基本的には構成に沿って執筆をしながら、必要な要素を書き足していきます。執筆が終わったら、最後にもう一度読み直します。内容にブレがないか、必要な要素を書けているか、文章の内容をしっかり確認します。

オウンドメディアの成果の出る4つの運用ポイント

オウンドメディアの作り方(立ち上げ手順)

①長期的な運用を目指す

最初はなかなかアクセスが増えないため、早々成果が出ないと判断して辞めてしまうケースも多くあります。

しかし最初は、コンテンツや情報量が少ないため、そもそも検索エンジンで見つかりにくい状態なのでPV数を増やすのも難しく、成果もなかなかでないのです。オウンドメディアは基本的に成果が出るまでには時間がかかるものなので、すぐに結果を求めるべきではありません。

徐々にコンテンツを増やし運用を続けることで、徐々に検索結果に表示されるようになってきます。オウンドメディアの運用を長く続け、継続的にページを見に来るユーザーが増え、ようやく会社の商品を利用しようとする人が出てくるのです。なので長期運用を前提とし、記事を書き続けることが大切です。

②データ分析をする

より成果を出すためには、分析ツールを活用しPDCAを回す必要があります。PDCAとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のことです。

オウンドメディアは「記事の投稿」「効果測定」「改善」の繰り返しです。

検索順位、キーワードごとの検索流入数、アクセス数、CV獲得数、CV率、直帰率などの分析内容があり、専用ツールを活用し分析を行いましょう。

Google Analytics
Google Search Console

分析ツールにはさまざまなものがありますが上記のものは無料で使えるので活用すると良いでしょう。

③リソースの確保

運用を継続していくために、リソースを確保する必要があります。
しっかりと運用体制を整え、オウンドメディアを運用を効率的に成功させていきましょう。

オウンドメディアの運用に必要な人材は、

総括
ディレクター
ライター
マーケター

オウンドメディアの目的によっては、必要のない役割があったり上記以外にも必要だったりしますので、自社に必要な人材を明確にしましょう。

④コンテンツ作成の外注

どうしても社内でリソースを確保できない場合は、記事制作の外注も視野に入れておきましょう。

記事の外注を依頼する際には、コンセプトやペルソナ、目的など、オウンドメディアの大切な部分をしっかり共有しましょう。もし可能であれば、マニュアルを作成すると効率的です。

オウンドメディア立ち上げ・運用まとめ

オウンドメディアの運用を成功させるには、準備段階がとくに重要です。なので、準備段階を早く済ませようとせず、時間をじっくりかけて取り組みましょう。

成果が出るまで時間がかかるかもしれませんが、正しい方法で行えば大きな成果が期待できます。

テコハブは「お店と地域のお助けマン」としてホームページ制作やSNS代行運用などのマーケティング支援を行っております。お困りごとがありましたらお気軽にお問い合わせください。

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