
熊本市の焼き鳥店「鶏巻」予約困難店化プロジェクト ─ テコハブ株式会社のブランディング戦略実例
はじめに|焼き鳥屋「鶏巻」の逆転ストーリー
熊本市中心部に、ひっそりと佇む一軒の焼き鳥店「鶏巻(とりまき)」。
テコハブがこの店舗に関わったのは、2023年のある秋の日のことでした。
「本当にいい素材と技術を持っている。でも、お客様が来ないんです──。」
そう語る店主のまなざしは、情熱と焦燥が入り混じっていました。
“味には自信がある”──これは全国の飲食店オーナーが口をそろえて言う言葉。
しかし、味だけでは「語られる存在」にはなれないのが現代です。
私たちテコハブは、単なる集客の代行ではなく、
「語られ、思い出され、選ばれる店」をつくるための戦略を構築しました。
結果、「鶏巻」はたった数ヶ月で“予約の取れない焼き鳥屋”へと進化。
今では開店前から問い合わせが鳴りやまず、キャンセル待ちが出るほどに。
その全プロセスを、この記事で包み隠さず公開します。
現状分析と見えない課題の可視化
ヒアリングと店舗観察
- 店主が持つストーリーやこだわりの言語化
- 店舗の導線、照明、座席構成などの物理的課題
- 顧客層の分析(来店頻度、客単価、離脱理由)
デジタル面の診断
- Googleビジネスプロフィール(旧:マイビジネス)の整備不足
- SNS未活用(Instagramはアカウントがあるだけ)
- 食べログやぐるなび等のレビュー流入も弱い
主な課題のリストアップ
- 「鶏巻」という独特のネーミングが伝わっていない
- 高単価なのにその“価値”を伝える導線がない
- リピートされても紹介されない“物語の欠如”
つまり、「味」ではなく「語られ方」に問題があったのです。
テコハブが描いた“ストーリー設計”戦略
① コンセプト再設計
「巻く」という調理技術を単なる焼き鳥のバリエーションではなく、
“職人の革新性”としてブランド化。
キャッチコピー:
『焼き鳥の概念を巻き直す。熊本・鶏巻』
② ビジュアルブランディング
- 新ロゴ制作(筆文字+ミニマルライン)
- プロカメラマンによる撮影とLP制作
- ストーリー仕立てのInstagramリブランディング
③ SNSとGoogleマップ(MEO)戦略
- ストーリーハイライトを「職人の声」「本日の巻物」「常連さん紹介」に分類
- レビュー施策として“巻物レビューキャンペーン”を実施
- 写真投稿者への非売品グッズプレゼント戦略
④ 限定性による“熱狂”設計
- 席数を制限し「1日10組限定」に
- 月初に翌月分の予約解放(争奪戦を演出)
- 来店者の9割が次回予約をして帰る仕組みに
劇的な成果と“語られる店”への変貌
数字で見る成果
- 平均客単価:4,000円 → 6,800円(+70%)
- 平均月商:90万円台 → 300万円超へ(約3.3倍)
- Googleレビュー:★3.4 → ★4.9(コメント数100件超)
顧客の行動が変わった
- 店内で写真を撮る人が急増
- 口コミ投稿に“店主の想い”が語られるように
- 「次は誰を連れてこよう?」という循環型の来店動機
地域メディアからも注目
- 『タウン情報くまもと』掲載
- 地元テレビ局からの取材オファー
店主の声:想いと変化
「ただ美味しいだけじゃ、もう通用しないってわかってたけど、どうしたらいいかわからなかった」
「でも、テコハブさんが“鶏巻という世界観”を一緒につくってくれた。その中に僕の想いをちゃんと入れてくれて、本当にありがたかったです」
「今は毎日が楽しい。お客様に名前を覚えられて、予約が取れなくて怒られる(笑)──それもまた、幸せな悩みです」
テコハブの哲学:「語られる価値」こそ最高の広告
テコハブは、広告を「打つ」のではなく、
“語られたくなる理由”をつくることを重視しています。
小さな焼き鳥屋さんでも、正しい戦略と想いの設計があれば、
予約困難店になる。
それは特別な奇跡ではなく、再現性のあるノウハウなのです。
集客とは「人を呼ぶ技術」ではなく、「人が呼びたくなる理由」を整えること。
これが、私たちテコハブのマーケティング戦略の核心です。
最後に|あなたのお店も、“語られる存在”へ
あなたのお店にも、世界に一つだけのストーリーがあるはずです。
でも、もしかしたらそれは「まだ語られていない」だけかもしれません。
私たちは、あなたのお店の“想い”に寄り添いながら、
「語られる価値」へと再編集するお手伝いをしています。
もし今、
- 集客に伸び悩んでいる
- 価格に見合ったお客様が来ない
- 自分の想いが伝わらずもどかしい
そんな風に感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
テコハブ株式会社
熊本市を拠点に、マーケティング・デザイン・ブランディング支援を行っています。
「あなたの想いを、語られる力に。」